テレビ会議システムを用いた遠隔診療について

近年データー通信網の発達により質の良い画像をリアルタイムで送ることが出来る様になった。デジタル回線を用いたテレビ会議システムは動画と音声を同時にやりとりすることにより遠隔地であってもさながら同じ会議室で会話をしているような事が可能で、カンファレンス等において広く普及している。

 眼科領域においては画像診断が診察の主体となるため、このようなシステムを用いて遠隔地から診察を行うことが充分可能である。ただ医療の現場で用いる場合いくつかの問題点がある。先ず診断に必要な画像のクオリティーが得られるか否か。そして実際に活用できる場面が本当にあるのかということである。

 我々のクリニックではこのようなシステムを試験的に導入し活用しており、ここにその内容を紹介するとともに問題点についても提示してみたい。

システムの概略

モニターおよびカメラユニット

一般的な会議システムにおいて中心的に使用されるのがこのモニターおよびその下部に設置されたカメラユニットである。

このモニターに対面して話すとあたかもテレビ電話のように相手の表情を観ながら会話をすることができる。

メインユニット SONYトリニコム2000

モニター、カメラ他各種画像機器からの情報をISDN回線を介して(計6回線必要)送受信する。ユニットは送受信の両側にそれぞれ必要である。同様のシステムを有する施設であれば全国どこでも通信が可能。システムの価格が高いのが最大の問題点。

  

    

眼底カメラ、コンピューターの画像、細隙灯顕微鏡につけたCCDカメラの画像をリアルタイムに送受信できる。ことにCCDカメラの画像は動画で送れるため、かなり細かい部分まで判別可能で診断上の価値は非常に高い。

タブレットを使用して転送する画像にメモ書きをしたり、マーキングを入れることもできる。

またシステム自体の操作もこのタブレットを用いて画面上のメニューを操作して行う。

同システムの活用法

本来このシステムが生きてくるのは、病診連携、大学病院と関連病院間の連携などであろうと思われるが、システムが高価であるため現在のところごく一部の施設でのみ使用されているにすぎない。データー通信技術がめまぐるしく進歩している今日、より安価でしかも質の良いデーターを高速にやりとり出来るようになることを望みたい。

さて、我々の医院での活用方法を紹介したい。当院は手術設備のある本院と外来のみの分院を有している。

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